第23号<特集 I 太宰治 II 折口信夫> 平成9年12月13日発行

 特集I 太宰治
太宰治の現在 歿後五十年の研究史               山内祥史
<自尊心>の二重構造−旧制中学校時代の太宰治         安藤宏
<うた>と<かたり>の思想−太宰治と中原中也         長野隆
太宰治文学地図−「佐渡」の背景にあるもの           古俣裕介
「女生徒」について                      後藤康二
女装する文体−太宰治「十二月八日」を読む           野寄勉
地を匍う鳥−太宰治「正義と微笑」               勝原晴希
「惜別」私論(前)−執筆事情への疑問と大宰の意図       矢島道弘
太宰治全集未収書簡 竹村坦宛二通               山内祥史
「水中の友」を巡って                     高橋渡
講演「太宰治とキリストとの関係」               菊田義孝

 特集II 折口信夫
折口信夫と泉鏡花                       村松定孝
折口信夫と川端康成                      長谷川泉
室生犀星と折口信夫                      安宅夏夫
折口信夫と井原西鶴                      葉山修平
汗する少年・折口信夫における・愛の身体・−「口ぶえ」試論   持田叙子
『日本文学啓蒙』−同時代文学への<啓蒙>意識について     安田義明

自由論文
鴎外と『荘子』−「渾沌」を中心として             清田文武
『それから』を巡る一考察                   岸規子
佐藤春夫「西班牙犬の家」考−幻想の側面をめぐって       永栄啓伸
谷崎潤一郎「聞書抄」論−<近江>への執着・創作作法への執着  河野基樹
高見順「生命の樹」論−標題の意味を考える           百瀬久
北野博美の晩年−折口信夫とのわかれ              内海宏隆

書評・紹介
千葉俊二著『エリスのえくぼ 森鴎外への試み』         長谷川泉
武内清己著『文学構造−作品のコスモロジー』          神谷忠孝
田中実著『読みのアナーキーを越えて−いのちと文学』      馬渡憲三郎
伊吹和子著『川端康成 瞳の伝説』               有山大五
松本武夫著『井伏鱒二 宿縁の文学』              槇林滉二
森本穫著『阿部知二 原郷への文学』              竹内清己
保昌正夫著『牧野英二』                    柳沢孝子
永栄啓伸著『評伝 谷崎潤一郎』                三島佑一
松浦加古著『俳句随想集−白の神話』              中田雅敏
森晴雄著『第一作品論集 梶井基次郎「桜の樹の下には」論 その他』
 『川端康成「掌の小説」論−「心中」その他』         福田淳子
森磐根著『磐根語録放談春秋』                 有山大五
高橋恵子歌集『桜花集』 森本平歌集『モラル』         須藤宏明
取井一詩集『苦い旅』                     土倉ヒロ子

 第24号<特集 三島由紀夫> 平成10年11月21日発行

『金閣寺』の<語り手を超えるもの>−<作家へ>           田中実
三島由紀夫と日本浪曼派の作家たち                  志村有弘
書簡に見る作家三島由紀夫                      三田英彬
三島由紀夫の川端康成観                       野末明
三島由紀夫文学における<仮面>について−福島次郎の著作に触れて   岡村圭太
存在証明としての「古今集と新古今集」                森本平
美術評論にみる三島由紀夫−「ワットオ《シテエルへの船出》」     河野基樹
三島由紀夫から古典を読む−徒然草交響                松本寧至
三島由紀夫「橋づくし」を読む−贅なる他愛なさ            野寄勉
三島由紀夫『金閣寺』研究の現在                   喜谷暢史
三島、ヴィスコンティ、ヴァン・デル・ポスト−二本の映画をめぐって  岩田未央
<講演>文学史への新しいアプローチ−川端康成・大宅壮一・三島由紀夫 猪瀬直樹

自由論文
樋口一葉『ゆく雲』の表現とその背景                 林嵐
泉鏡花と関東大震災−「甲乙」を視座として              真有澄香
『田舎教師』論                           小林敏一
寺山修司《短歌でのコラージュ》                   守屋貴嗣
北野博美の晩年−折口信夫とのわかれ(2)              内海宏隆

書評・紹介
「長谷川泉著作選」−戦後五十年・二十一世紀への架橋         竹内清己
松本鶴雄著『さきたまの文人たち』                  馬渡憲三郎
保昌正夫著『川崎長太郎抄』                     古俣裕介
長谷川泉・平山三男編『川端康成『雪国』60周年』           河野基樹
山折哲雄・穂積生萩著『執深くあれ−折口信夫のエロス』        有山大五
田中励儀著『泉鏡花文学の成立』                   真有澄香
中田雅敏著『横光利一 文学と俳句』                 石橋紀俊
古閑章著『作家論への架橋−・読みの共振運動論・序説』        服部康喜
有島武郎研究会編『有島武郎研究叢書』全十集             石田仁志
高田芳夫著『文学と宗教』                      本田周成
曽根博義著『岡本芳雄』                       傳馬義澄
野末明著『康成・鴎外−研究と新資料』                渡辺善雄