第17号<特集 近代日本文学と古典> 平成3年11月30日発行

明治文学における古典と反古典−近代作家の古典摂取の諸相    村松定孝
大正文学と古典                        長谷川泉
近代詩の発生と古典                      馬渡憲三郎
プロレタリア文学と古典−文学遺産継承論について        島田昭男
日本浪蔓派の古典への接近と利用                神谷忠孝
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『草枕』ノート                        島崎市誠
『日本橋』論−「あやかし」の空間               真有澄香
『青空』『亜』『測量船』の三好達治詩             工藤茂
「猫八」をめぐって                      伴悦
「カインの末裔」と古典                    植栗彌
「少将滋幹の母」−その古典受容について            富永秀子
川端と古典−『隅田川』をめぐって               城田慈子
大岡昇平「将門記」論−歴史記述の姿勢             野寄勉
秦恒平『風の奏で』論                     原善
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北村透谷と古典                        槇林滉二
寺田寅彦と江戸文学(一)                   高橋俊夫
萩原朔太郎と俳句−蕪村と芭蕉の影               戸塚隆子
前田夕暮と古典−狭野茅上娘子への傾倒を中心に         山田吉郎
井伏鱒二と古典、史・資料の位相
 −「武州鉢形城」「漂民宇三郎」「さざなみ軍紀」その他    松本武夫
自由論文
『こゝろ』−「語り」の構造をめぐって             小林美鈴
『卍』論−その真相                      小林敏一
横光利一「春は馬車に乗つて」論−対話を軸として        石田仁志
「源氏物語」論−「夕顔」                   佐野和子
書評・紹介
井伏鱒二『文士の風貌』                    馬渡憲三郎
森安理文『愛日』第四輯読後−青い陶器の触感          鈴木国郭
中田水光句集『蓮田』                     松浦和子
川合道雄著『武士となったキリスト者 押川方義管見』(明治編) 神田重幸
清田文武著『鴎外文芸の研究 中年期篇』            渡辺善雄
栗原直子著『生き続ける民話−舞台と風土と民衆』        有山大五
石内徹編『人物書誌大系 神西清』               竹内清己
糸屋鎌吉の近業−詩集『船底・雪』               高橋渡
松浦加古句集『谷神』評                    福本登基子
『新批評・近代日本文学の構造』(全八巻)の完結に寄せて    高橋渡

 第18号<特集 続・近代日本文学と古典> 平成5年1月30日発行

近代文学の文体確立としての古典の役割             長谷川泉
近代批評における古典−モダニスト千葉亀雄の場合        岩田光子
「兵の歌」の水脈−戦争文学と古典               星野光徳
『死者の書』−大津皇子を視点として              石内徹
保田与重郎『佐藤春夫』−悠久のなかの春夫           奥出健
室生犀星「姫たちばな」−折口の物語観を視座にして       安田義明
『右大臣實朝』私論                      松本寧至
大岡昇平『振分け髪』論−井戸の物語              野寄勉
室生犀星のメタ・フィクション−『かげろふの日記遺文』について 戸塚隆子
室生犀星と古典−断章風に                   安宅夏夫
伊東静雄と古典−『春のいそぎ』の近世詩            勝原晴希
寺山修司と古典−短歌という「家」               東倫子
寺田寅彦と江戸文学(二)                   高橋俊夫
近代詩の発生と古典                      馬渡憲三郎
日本浪蔓派の古典への接近と利用                神谷忠孝
 追悼・龍胆寺雄
「下界は馬鹿の棲む處」−摘星楼主人・龍胆寺雄氏追悼      有山大五
モダニズム文学の巨星−龍胆寺雄−墜つ−龍胆寺雄氏との二〇年  古俣裕介
哀悼・龍胆寺雄−幻の文学全集−付・龍胆寺雄の書簡二通     馬渡憲三郎
龍胆寺 雄『擬古詩凾嶺大觀山にて』           解説 古俣裕介
自由論文
『門』試論−宗助の帰る場所                  島崎市誠
『彼岸過迄』における「語り」の構造−『こゝろ』への道程    小林美鈴
芥川龍之介三題−「秋山図」・芥川と章炳麟・胡適との出会い   彭春陽
横光利一「寝園」論−「大きな仏」の意味するもの        小野憲男
江戸川乱歩論のためのノート−この不思議な魂の塊        古俣裕介
江戸川乱歩「黒蜥蜴」論ノート
 −三島由紀夫戯曲「黒蜥蜴」に描かれなかった部分を中心に   百瀬久
源氏物語「若紫」論                      富永秀子
源氏物語「末摘花」論                     森泉ケイ子
川端と古典−『隅田川』をめぐって               城田慈子
秦恒平『風の奏で』論                     原善
講演
其角の現代性                         加藤郁乎
古典と近代文学                        岡保生
書評・紹介
森安理文著『折口信夫 むすびの文学』−暗渠の文学史      竹内清己
森安理文・本田典國編『石川淳研究』              塩崎文雄
竹内清己著『堀辰雄と昭和文学』                猪熊雄治
古俣裕介著『<前衛詩>の時代−日本の一九二〇年代』      神谷忠孝
三田英彬著『芸術とは無慚なもの−評伝・鶴岡政男』       有山大五
比留間一成詩集『閉ざされた野の唄』              伊勢山峻
石内徹著『折口信夫−折口学の水脈』              本田典國
高橋渡著『雑誌コギトと伊東静雄』               馬渡憲三郎
永栄啓伸著『谷崎潤一郎−伏流する物語』            明里千章